いかにして衝動買いをさせるのか

普通のお店で数百円するものが100円均一で買える値ごろ感は、 ついつい衝動買いや必要のない物まで買ってしまいます。
客単価は600円～700円とそれほど高くないのですが、どうやって 儲けを確保しているのでしょうか。

100円ショップの仕入れは工場の在庫処分品など特殊なルートを 使うこともありますが、基本は現金払いによる大量買い付け。 現金によって100万個単位で取引します。 全国展開しているチェーン店の場合、本部が一括してメーカーや 問屋から買い付けて、仕入れ原価を抑えています。
平均的な原価は60～70円と言われていますが、順調に売れれば 30%が儲けになります。
さらにメーカーと共同で独自のプライベート・ブランド商品を 開発して人件費の安い海外工場に大量発注してコストダウンを 実現しているチェーン店も多いです。

コンピュータによる売り上げ発注の管理、在庫を抑える在庫管理、 配送にまで費用の削減を行うため、空荷トラックを活用します。
また客単価はそれほど高くないですが、店員はパートで大丈夫なのと、 安くて顧客満足度が高く、リピーターになってくれるので客足の 確保としてはこれほど良いものもありません。 また最近では生活必需品や食料をそろえて粗利の確保に努めています。
何でも100円で売れる仕組みはこういった企業努力からきているのです。