最低必要な収入が月350万円



親が開業医でその後を継ぐ、というのはわかりやすく、 施設や高価な機材をそろえたり不動産やスタッフをやとったり、 ということがないので非常にやりやすく、経費もかかりません。 しかし逆に一から始める場合はこれらをそろえていかなければ なりません。

開業した後も安穏とはしていられません。 たとえば歯科医の場合だと最低でも一か月350万円の収入が ないとやっていけません。 儲けになるのがその35~50%程度なので、90~100万円ほど、 その中から衛生士やスタッフの給料、ローンを払っていきます。
決しておいしい商売ではありません。 保険内診療だけでやろうとすると一日に20人以上の患者さんを 一人で見なければならず、病院の経営は成り立たないそうです。

苦労して大学を出たにもかかわらず。

でも大金持ちの歯科医もいるじゃないか、という声が聞こえてきそうですが、 それは保険外診療(自由診療)をうまくつかって利益を上げている 一部の歯科医のみです。

さし歯をするのに、一本10万円もする材料のものをすすめられたという 話もあります。それは歯科医がすすめるのが保険外の材料だから。 たしかに保険外の材料の方が利点が多いのですが、最終的には 歯科医の腕と患者のケア次第。
保険内でも十分の場合がおおいです。
最近顎の骨に人口の歯根を入れるインプラント治療が 注目されていますが、これの保険がきかず、一本の歯につき 30万円ほど。
材料費はおおよそ2~3万円というから、保険外診療を すすめる気持ちもわかります。

日本は基本的には国民皆保険なので、病気やけがの場合は 負担が少なくてすみますが、自由診療はいくら高い診療に しようと医師の思いのままの価格にすることができるからです。

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