店員が聞き上手なのは何故重要か?


結論から言うと会話の最も重要な点として、話上手な人間より聞き上手な人間を目指していくべきだと思います。 その理由はこれは何も目新しいことではなく、話し方のノウハウ集を参考にすると必ず自分の意見を言うよりも相手の話が 聞ける聞き上手になりなさい、ということになっていると思います。 それほど相手の話をきちんと聞くことは会話において重要だといえます。
ではなぜ聞くことがそれほど重要なのでしょうか?

例を挙げるといわゆるカリスマ美容師と呼ばれる人たちに人気がある理由というのを考えたことがあるでしょうか。 話を聞いたり、相手の会話を引き出したり、というテクニックが上手である人たちだから指名を多く受けることだできるのです。 別にやたらほめたり相槌をうったりするわけではなく、相手が気持ちよく話させる状況を作るのがうまいといえるのです。

人は自分の話を聞いてくれる人に好意をもちやすい傾向があります。 そしてそういう空気を作れる人は人間関係を作るのがうまいともいえます。 そのため、まずは自分が言いたいことがあってもぐっとこらえ、相手の言い分を聞いてあげる。 そういう姿勢を持つことからまず始めてみてはどうでしょうか。

聞き上手が何故好かれる店員なのかというと、そこには2つの要素があると言われています。 それは聞くことの逆、つまり話すことの効用を考えればわかりやすい。いわゆる"吐露"です。
お客様が一生懸命話すことで気持ちがスッキリし、心の中に潜んでいた悩みやストレスが解消されていく。 そしてそれを聞いてくれたあなたに好印象をもつ。
みなさんも思い当たることがあると思います。 心の花のモヤモヤは話すことで解消されます。 それは誰もが経験している事なのです。
2つめは"気づき考察"と言われています。 自分のこと、求めている商品、欲求、何をするのに何が足りないか、店員に話している間に気持ちの整理がつき、どこに問題があったのかがわかるという事です。 これはカウンセリングなどで相手に話をさせて自分自身に気づかせるようにするのがまさしく話すことの2番目の効用といえます。

店の人間が聞き上手になればなるほど、以上のような恩恵をうけることができ、 お客様も喜ぶわけですから、あなたに、そしてお店に好意を抱くのは当然となっていきます。
自己中心的な人間が多くなった現代では、聞き上手な人間が逆に貴重な存在と言えるかもしれません。


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